耳日記

日常のあれこれを書いてます。

読後感想(送別歌)

著者は宝田明さん
亡くなる1年前に出版された書籍です。

 


読み応えがあります。
話に引き込まれます。



私が通っていた高校は
新潟県村上市にあります。


都内での同窓会に出席したとき
先輩おじいちゃんが


「宝田明さんが戦時中疎開で
村上に来てたんだよ」
と教えてくれました。
(多分、人から聞いた話だと思う)


ほぉ~。


随分前のことです。



宝田明さんが出演している
映画も、TVドラマも、舞台も
観たことがありません。


名前と顔を知っているということは
トーク番組とかで知ったのかしら...


本の帯の写真からは
穏やかな人
大らかな人
そんな印象を受けます。


文章も人柄を表しているような気がします。
自伝であると同時に
反戦の想いが著されています。


ページを開いたら
『・・・第二次世界大戦終結後
・・・引揚船に乗せられて
満州から日本に向かう・・・』と。


あら、
先輩おじいちゃん間違ってる...



戦前、戦時中、敗戦後
ソ連軍によるハルビンへの侵攻と


戦争に翻弄され
生活が困窮していく中でも
逞しく生きる宝田少年がいます。


終戦の翌年漸く帰国が決まり
引揚船に乗るために
ハルビンから港まで
二カ月にも及ぶ列車での過酷な旅...


このあたりまで読んで
私って近代史全然知らないんだな...
と思いました。


「満州」...今のどの辺り?
引揚船が出た「葫蘆島」って何処?


「愛新覚羅溥儀」って
映画の「ラストエンペラー」よね...


と、こんな感じ。


関心があったら
本か何か読んでいたんでしょうが...


祖父母からも親戚からも
戦時中の話を聞いたことがありません。


一つだけ覚えているのが


母の実家に
兵服を着た男の人の写真が
額に入れて壁に掛かっていました。


「この人誰?」って訊いたら


祖母が
「あんたの伯父さんにあたる人だよ、
絵を描くのが好きだったんだよ」って。



つづく




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韓国語勉強してまーす。
오늘 한글 No.64


 

여행의 매 순간,
旅の一瞬一瞬、


완벽함을 더하다
完成度を高める
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