耳日記

日常のあれこれを書いてます。

読後感想(送別歌)続き

 


博多港に着いた引揚船を降り
親戚のいる大阪に立ち寄った後
本籍地のある村上に向かったそうです。


小学校の6年に転入したけれど
大陸育ちで「五族協和」の精神が
根付いている自分には


士農工商の名残があるような
環境には馴染めなかったと。


生活も苦しく
あまり良い思い出も
なかったようですが


学校の発表会で『奇しき泉』という
芝居の主人公を演じたことが
芝居という世界の魅力を感じさせたと。


結局、村上で暮らしたのは2年ほど。



この本ですごく印象に残ったのは
直ぐ上のお兄さん
昌夫さんの話。


一家が引揚げるとき
行方不明になっていたお兄さんは
実はソ連軍に捕まっていました。


ようやく解放されて
家に帰ってみたら
誰もいない。


広大な満州の地に
一人取り残された。


引揚事業の断絶期で
公式ルートが無かったため


捕まらないように
身を潜めながら歩き


途中農家で働きながら
ひたすら南下したそうです。


働いて貯めたお金で
密航船を雇い


やっとの思いで
九州の何処かの砂浜に
たどり着いた


そして、そこから
日本海側を歩いて北上し
村上を目指したと


壮絶...


私の知っている
冬の日本海は鉛色
いつも荒れている


海から吹き付ける
雪混じりの風は
額が切れそうなほど冷たい。




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韓国語勉強してまーす。
오늘 한글 No.65


 

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